今回は私、上埜が利用者様と書道を行った際のエピソードをご紹介させていただきます。
とても印象深く、訪問看護のやりがいを改めて感じた出来事でした。
年に一度、お正月明けに数名の利用者様と一緒に「書き初め」を行っています。
この取り組みを始めた理由は2つあります。
1. 書道には脳を活性化させる効果があること
2. 私自身が幼少期から書道を習っており、教えることができるため、一緒にやればきっと楽しい時間になると感じたこと
こうして企画を続けていた中、昨年はご夫婦で関わらせていただいていた利用者様と書き初めを行う機会がありました。
そのとき、奥様が旦那様の書かれた作品をご覧になって「見直したわ」と笑顔でおっしゃったことがとても印象に残っていて、今でも心があたたかくなります。
書道の最中に撮影したお二人の写真も、とても素敵に撮れて、奥様から「ぜひ欲しい」とお声をいただき、ラミネートしてお渡ししました。
それからしばらくして、残念ながら旦那様が急逝されました。
奥様の看護訪問に伺った際、玄関先で涙ぐまれ、私も思わず一緒に抱き合ってしまいました。
その後リビングでご遺影に手を合わせたとき、どこかで見覚えのある写真が、、と思ったら、
奥様が「これ、あなたが一緒に書道した時の写真なの。お父さん、とても素敵に撮れてたから、これを遺影にしたの。ありがとうね」とおっしゃってくださいました。
私はその言葉に胸がいっぱいになり、泣きそうになるのをこらえて「ありがとうございます。本当にうれしいです」とお伝えしました。
まさか、あの何気ない書道の時間が、こんなかたちで人生の一部に刻まれるとは思ってもいませんでした。
心から、あのとき一緒に書道をしてよかったと感じました。
この経験を通じて、私は訪問看護の深いやりがいと、人と人とのつながりの温かさを実感しました。
これからも利用者様に寄り添いながら、私自身も楽しみながら、いろいろな企画を提案・実施していきたいと思います。
夏本番、暑い日が続いていますが、皆さまどうか熱中症に気をつけてお過ごしくださいね!