段々と暑くなってきていますが、変わらず毎日ご利用者様へ笑顔を届けるべく訪問に行っております🏃
今回は私が心に残っているご利用者様・ご家族様とのエピソードについてお話させてください。
▶私がキャリーに入職し3-4ヶ月の頃から、関わらせて頂いていたご利用者様。
ご家族様は凄くご本人様思いで約10年介護をされておられました。ご本人様を想う気持ちはケアに入らせて頂き、話をさせて頂く度に伝わり、こんな素敵な時間に看護師として関わらせていただけることが本当に嬉しかったです。
在宅での看護はご本人様が病気を抱えながら、ご家族様とご自宅で望まれる日々を叶えることができる仕事だと思っています。そして、それは最期の日まで続いていきます。
ご利用者様が口から食事が取れなくなり、点滴が始まり、いつまで点滴を入れ続けるのか、ご家族様にはそんな決断が迫られていました。
毎日訪問させていただく中で少しずつ伝えてくださるご家族様の想い。そこには1日でも長く生きていてほしいその気持ちがとても伝わってきていました。
ターミナルでは、点滴を入れ続けることで起こるリスクをきちんとご家族様へ伝えるのも看護師の役割です。身体が欲していない水分を入れることで痰が増え、頻回な吸引が必要になること、窒息してしまうリスクがあがることなど、、
ご家族様にはそんなリスクを知った上で決断していただく必要があります。
スタッフ間で何度も何度もミーティングをし、ご利用者様の苦しみを取り除きながら、ご家族様の想いを尊重するためにどうすればよいのか話し合いました。
きっと、最期の迎え方に正解はなく、ご利用者様、ご家族様が望まれた形が1番良い形。私はそう思っています。そのために私達はケアマネ、主治医をはじめとする多職種で連携をとることが求められます。
何度も悩み、最期の日まで点滴を入れ続ける決断をされたご家族様。その決断をされるまでに本当にたくさんの葛藤がありました。
もちろん、私達は看護師として伝えなくてはならないこともある。でも、ひとりの人としてご家族様に伝えたい気持ちもある。
最期の日の前日、答えが出せず点滴のことを迷われていたご家族様。私は、看護師としての気持ちとひとりの人としての私の想いを伝えさせて頂きました。
看護師である私が伝えた、ひとりの人としての私の想い。この想いを伝えたことは本当に正解だったのか?と私の中でもモヤモヤが残っていました。
でも、そのモヤモヤを晴らしてくださったのは、後に届いたご家族様からのお手紙。
「あの時あなたが伝えてくれた想いは本当に嬉しかった。私はあの日のことを一生忘れません。本当にありがとうございました。」と。
このお手紙を見た時本当に嬉しかったです。伝えたことは間違っていなかったとモヤモヤが晴れたのを今でも覚えています。私にとっても、あの日伝えた言葉もご家族様からいただいた言葉も一生忘れることの出来ないものになりました。
訪問看護では本当にたくさんの素敵な時間に出会う事ができます。そして、たくさんの嬉しい言葉を直接頂けます。
「いつもありがとう」「これからもよろしくお願いします」「本当に看護師さん達のおかげで良くなっています」と。
もちろん、完璧ではないためお叱りを頂くこともありますが、それは成長できるチャンスです。
本当に訪問看護は看護師としても、人としても成長できる魅力的なお仕事です!
訪問看護、訪問リハしてみたいな〜と思っている看護師さん、セラピストさん!
職場見学、同行訪問はいつでもやってますので、ぜひ一度キャリーを覗きに来てみてください!
気になった方はお問い合わせフォームよりご連絡ください🌸
看護師 松村